◇ イテロ長老

（出18:19~27）もしあなたがこのことを行なえば、――神があなたに命じられるのですが、――あなたはもちこたえることができ、この民もみな、平安のうちに自分のところに帰ることができましょう。」モーセはしゅうとの言うことを聞き入れ、すべて言われたとおりにした。モーセは、イスラエル全体の中から力のある人々を選び、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長として、民のかしらに任じた。 (23~25)

出エジプトの主役だったモーセとイテロ、ヨケベデが知っていた重要な事実があります。この地にわざわいが繰り返す理由と、聖書が話す解答、滅亡の枠が完全に壊れる時刻表です。私たちもこれを知って契約として握るなら、驚くべきみわざが始まるでしょう。そのうちのイテロ長老は、この時刻表を知るようになった後、どんな献身をするようになったのでしょうか。

1.　絶対的選択

だれも理解できない絶対的選択をしました。神様に導かれて、失敗した逃亡者の青年モーセを婿としたのです。ファラオの命令を破って犯罪者を家族に受け入れることは、簡単な決断ではありませんでした。その上、モーセは経済的に完全に崩れた人でした。その選択は、出エジプトの奇跡につながりました。

2.　隠れた献身

イテロ長老は、全く表に出ない隠れた献身をしました。彼の婿モーセをファラオの前に立てたのです。その過程で、とうてい人の水準では理解できない奇跡が起きました。出エジプトするイスラエル民をふさいでいた紅海が分かれ、神様は雲の柱と火の柱で彼らを保護されただけでなく、マナとうずらを降らせて食べさせることもありました。その後には、契約の箱を作る祝福も与えられました。ひとりの隠れた献身が、エジプトと荒野での驚くべき答えとして現れたのです。

3.　あらわれた献身

隠れた献身は、ついにあらわれた献身をさせるようになりました。過去のことをすべて見守っていたイテロは、現在はもちろん、未来のことも見るようになったのです。彼が甫要な時刻表を控えて、千人の長、百人の長、五十人の長を選抜するように進言したことによって、イスラエルの民が組織化される答えを受けました。イテロは、イスラエルの民の中で神様を恐れる者を探して立てて戦争を準備するようにさせました。その後に、だれも止めることができない神様のみわざが引続き起きました。

◉伝道者の祈り

神様！福音を持った重職者の人生を通してモーセのような指導者が起きますように。目に見える現実にだまされないで、時代を生かす答えを必ず受けますように。